この特許は、海藻を使った粉末の製造方法に関するもので、栄養価を保ちながら優れたレオロジー特性(流動性や変形のしやすさ)を持つ粉末を提供することを目的としている。この粉末は、少量で強度のあるゲルを生成し、食品、パーソナルケア製品、医薬品などに利用できる。海藻の種類や加工方法により、粉末の特性をカスタマイズすることが可能である。
従来の海藻粉末は、栄養価を保ちながら製造するのが難しく、また、製品の質感や強度を向上させることができなかった。特に、少量で高い強度のゲルを生成することが求められていたが、これを実現する技術が不足していた。さらに、海藻の種類によって粉末の特性が異なるため、安定した品質の製品を作るのが困難だった。
この特許では、海藻と水を混ぜて乾燥させることで、栄養価を保ちながら粉末を製造する方法を提供している。具体的には、海藻の内部の水を浸出させるプロセスを経て、最終的に乾燥固形分を含む粉末に変換する。この方法により、少量で強度のあるゲルを生成し、製品の質感や安定性を向上させることができる。